「そして、星の輝く夜がくる(講談社)」 真山 仁 著を読んで

どの人気作家も大震災関係のことを小説としているが、「ハゲタカ」等の経済小説が お得意のこの作家も趣を変えて、震災関係の内容のこの本。 他の震災関係の小説と異なるのは、阪神大震災を経験した派遣教師の視点から、その 学校や被災地のおそらく現在進行形で問題点となっているであろう人間模様を小説化している ところ・・・。 ボランテイアの…
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「スペードの3(講談社)」 朝井 リョウ 著を読んで

この作家はいつもながら、若いのに細かい人間描写や心情の変化をキメ細かく 描き込み感心させられる。また、さらにまだ若いからこそ、幼年時代や学級関係の 人間模様をよりきめ細かく描き込めるところも「お見事」という感じ。 この話は題名にあるとおり。それぞれのトランプで象徴されるようなカードの強弱を 人間のそれぞれの立場の強弱に落とし込む…
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「呆韓論(産経セレクト)」 室谷 克実 著を読んで

相手を攻撃する方は、自分にひけめや相手に対しての卑屈の気持ちがあるために そのような行動をするのだと思う。もちろん、それは人間関係だけではなく、国家関係も・・・。 この本は隣国の至らない部分や悪口をこれでもか・・・と記載され、書く方は溜飲が下がる部分も あるであろうが、読むほうはずっとそのようなことを読まされると正直、ムナくそが悪…
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「それでもいい人を続けますか ぶれない人になる成功法則48(KADOKAWA)」 潮凪 洋介 著を

この手の本はいつもすだが、実際にそのとおりに行動できるかどうかが、きっと 鍵になるであろう・・・。 何冊もこのような本に目を通しても、結局はそのとおりに行動できれば、著者の いうとおりに「ぶれない人」になるのであろうが・・・。 全部(48法則)は無理でも、せめて1つか2つぐらいは実践してみるか・・・。
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「約束の海(新潮社)」 山崎 豊子 著を読んで

「この作品は、多数の関係者を取材し、小説的に構成したもの」とまえがきがあるが、 あきらかに一昔前に起きた、潜水艦と民間船の追突事故について、記したもの。 著者の真骨頂の圧倒的な描写と事実を掘り下げていく筆力にはいつもながら驚かされる。 しかし、その反面、主人公を取り巻く恋愛関係の描写はあまりにも古めかしく、かつお粗末な感は 否め…
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「美輪明宏版 愛の賛歌 エデイット・ピアフ物語」を観に行って

4月27日 新国立劇場に「美輪明宏版 愛の賛歌 エデイット・ピアフ物語」を「おひさ」と観に行った。 正直、美輪明宏がエデイット・ピアフを演じるという演劇部分においては、他の情感たっぱりの ふさわしい女優が演じてくれた方が、その生涯の非運や奔放の男性関係等・・・について、感情移入が できると思ったが、なんといっても物語のクライマック…
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「至高の音楽(PHP)  クラシック 永遠の名曲」 百田 尚樹 著を読んで

人気作家が記したため、普段は地味な分野であるクラシック音楽界も書籍で 盛り上がったなという感じ。 (これと同じ内容を、いわゆるクラシック音楽家が記しても話題にもならなかったであろう) 内容も、クラシック界の巨匠の生い立ちや曲のバックグラウンドが詳細にかつ作家特有の タッチから興味深く描かれており、ますますクラシックへの興味が膨ら…
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「日本人にとって天皇とは何か(海竜社)」 三浦 朱門 著を読んで

「天皇」を文字通り「象徴化」して、日本人の特性や天皇と日本人のそれぞれの時代の 関係性を個別に述べながら、他国との比較を歴史上及び地理的特性から記していく 「知の宝庫」といった作品。 日本人の国民性が、「権力」ではなく「権威」をよりどころにしているという一文が、すべてを 表わしていると思うが、読み終えると改めて日本人の国民性の質…
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「独走(実業之日本社)」 堂場 瞬一 著を読んで

スポーツものの小説は実際のスポーツが筋書きのないドラマであるから、 文章化して描くことは妙にそらぞらしい・・・。 この本も長距離の陸上選手とオリンピックのメダルを取らせるためのプロジェクトを 描いていくが、なんとなく嘘っぽい感じが否めなかった・・・。 でも、商業主義のオリンピックや実際はプロ化しているアマチュア選手など、スポ…
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「財務捜査官が見た不正の現場(NHK出版新書)」 小林 弘樹 著を読んで

銀行員から財務捜査官になった著者が、扱った事件の裏側や不正の金の行方や 反社会勢力との関係を、生々しく描く。 やはり小説等ではなく、実際にその業務に携わった人物(当事者)の体験談は リアリテイーがある。 それにしても、「金」が集まるところには犯罪のニオイがするのと、それを暴き逮捕していく 警察にはやっぱり頭が下がる・・・。
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「去年の冬、きみと別れ(幻冬舎)」 中村 文則 著を読んで

今年の本屋大賞にもノミネートされただけあり、物語序盤から「死刑囚の心情」を 描き込む過程を一直線に描き込んでいく方法に圧倒されていく。 「死刑囚」と「そのことを著書にしようとする人物」の屈折した内面性をおどろおどろしく 描かれているが、物語の後半部には一級品のサスペンスとトリックがまたまた淡々と 多面的に描かれていき圧巻であった…
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「生存者ゼロ(宝島社)」 安生 正 著を読んで

人類を滅亡にさせるかと思わせる「パンデミック」の状態を壮大なスケールと 描写で描いた作品。 人類滅亡のもとになるものが、昆虫の白アリということの自然の神秘と人間の 傲慢さを改めて感じるのと、このような国家的危機に対しても保身に走る首脳部の 浅はかさなどが、時系列に描かれていく。 とはいえ、スケールな大きさとはうらはらに人物の描…
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「ブラック企業VSモンスター消費者(ポプラ新書)」 今野晴貴・坂倉昇平 著を読んで

「ブラック企業」・「モンスター消費者」、どちらも厭な言葉であるし、厭な存在である。 こんなものがはびこって、かつこの本のようにそれらが論ぜられたり分析されたりするような 国が幸せな国とはたして言えるだろうか?
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「心つかいの技術(新潮新書)」 鈴木 健二 著を読んで

謙遜した文体をとりながら、自分が行ってきた業績をちらとひけらかす部分が、 少し目についたが、最近、年配(高齢者)の方が口うるさく「人」としての在り方を 述べる機会が少なくなったように思えるので、「なるほど」と思う部分も多々あった。 やはり「年長者」の言うことは敬う部分は多々あるのだな・・・。
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「サバイバル宗教論(文藝春秋)」 佐藤 優 著を読んで

この人の話は難解でなじみがない「宗教」のことであるが、それが政治や事象に 結びついていくさまを「インテリジェンス」として読み解いていく様子は圧巻である。 少しでも理解できるように繰り返し、この著者の著書群を読んでいこうと思う・・・。
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「恋歌(れんか) 講談社」 朝井 まかて 著を読んで

この直木賞作品は同時に受賞した作品と比べて、抜群に面白く文学性も 高いものと思った。 樋口一葉の師であった、中島歌子の生涯を描いたものだが、幕末の時代背景の 水戸藩の天狗党の乱を主に描き、それに翻弄される女性の一生や心情が刻々と 描かれていく。 時代小説としても一級品だが、当時の女性の耐え忍ぶ姿や主人に思い(恋心)を 寄せる…
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「ナンバー(双葉社)」 相場 英雄 著を読んで

警視庁捜査2課の人物とそれに関連する事件を取り扱った4編の小説。 1課は殺人等の重大事件を扱い、よく物語にも登場するが、2課は経済犯を扱うらしく、 その事件も派手でないため、ちょっと地味目の感じ。 でも、犯人は知能犯っていう感じで、意外に自分はこちらの2課がらみのお話の方が 興味を持てる気がする・・・。
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「二十歳の君へ(文藝春秋)」 東京大学立花隆ゼミ+立花隆 著を読んで

大学生(二十歳)のときに、「知の巨人」といわれる立花隆あたりに触れると、 柔らかい頭脳が無限大に培養していくような気がした本であった、 大学生のゼミの学習の一環で、さまざまな著名人に逢いに行き、かつ本まで発行するなんて なんて贅沢なんだろう、二十歳の倍は生きている私の素直な感想である。
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「家族難民(朝日新聞出版)」 山田 昌弘 著を読んで

衝撃的な題名だが、さらに副題で「生涯未婚率25%社会の衝撃」と続き、 シングルのままでいる個人個人が結局は社会性や人間関係を築くことができなくて、 最終的に孤立・孤族していくということに警鐘を鳴らす著。 →最終的には、(孤立死が増えるために)市役所に「埋葬課」という部署が生まれるのでは? とも指摘している。 (今の市役所でも福…
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「団塊の秋(祥伝社)」 堺屋 太一 著を読んで

「団塊の世代」という言葉を生みだした著者が、今後の団塊の世代の未来を 予測する小説。 現状の世相や風潮を風刺しながら、どの登場人物(計6人)も職業的にはそれなりに それぞれ成功を治めたが、その後の人生は・・・っていう感じ。 人生なんて成功と失敗(無念)がそれぞれ入り混じりつつあるものだと、しみじみと感じるが、 まだ、この世代は…
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